〜ミナオシ島〜

自分探しの旅とは?沖縄に行ってみてわかったこと

竹富島 コンドイビーチ

「自分探し」ってなに?

いつごろからでしょうか。

「自分探し」という言葉が
聞かれるようになったのは?

「自分探し」をする方法として
よく挙げられるのが、「旅」ですね!

ここで【ミナオシ島クイズ】です!

国内観光旅行、国民1人あたりの
平均宿泊数は?

3択です!

1)1.3日
2)2.3日
3)3.3日

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目次

「自分探し」ではなく「見直す」旅に行こう!

まず、「自分探しの旅」をザックリ定義
してみましょう!

旅に出ることによりほんとうの自分を
発見して、やりたかったことがわかる!

そんなところでしょうか。

ここで疑問が浮かびます。

そもそも、「本当の自分」てなんでしょうか?

それは、どこに存在するのでしょうか?

「ほんとうの自分」なんていない

人は、遺伝巣に備わった要素に加え、
家庭環境、学校や教育、出会った人、
触れた情報などにより性格や能力が
決まってきます。

気づかないことも多いのですが、
体の細胞が毎日入れ替わるように、
物事の嗜好や感じ方、考え方も毎日
変化しているんですね。

よく、「自分はずっと変わらない」と
言う人がいます。

でも、「自分」というのは、目の前にある
机と同じように、長年変わらず固定して
いるようなものではないんですね。

ましてや、本来の自分がどこかにいて、
探し出したら出会えるようなものでも
ありません。

ボランちゅは、「本当の自分」という概念は、
新興宗教が勧誘のために掲げる「真理」と
似たようなものなんじゃないかと思います。

人は何か絶対的な存在があれば楽です!

信じていれば、迷いや悩みから
逃れることができますから。

「迷いや悩みをどうしたら解消できるのか?」

宗教は、人間が毎日生きていくための
心の拠り所として広まったのです。

多くの人は、

本当の自分はこんなはずじゃない。

自分に合った仕事や生活はきっと
どこかにあるはずだ。

「本当の自分」を発見できれば、
あたらしい人生を切り開くことが
できるかもしれない。

そんなふうに、毎日悩んだり葛藤
しながら生きています。

一人旅に出て自分探しをすれば、
本当の自分が見つかるかも知れない。

淡い期待を抱きつつ、今日も
飛行場や駅から旅立つ人は
大勢いることでしょう。

ボランちゅは、このブログを
『ミナオシ島』と名付けました。

漢字で書くと、『見直し島』です。

何度も沖縄一人旅を続けるうちに、

それまであたり前と思っていた生活は
もっと心地いいものに変えられるんだ!

そう気がついたんです。

3泊の旅が、1ヶ月間滞在へ

自分探しをして、「本当の自分」を
見つけたわけではありませんよ。(笑)

気候や景色が異なる場所に身を晒す
ことで、日常を客観的に眺められて、
「生活を見直す」ことができたんです。

あなたは、自分の生活なんだから好きな
ように変えるなんてことは当然!

なんて思ってるかもしれませんね。

でも、人は毎日仕事などスケジュールに
追われて忙しい生活を送っています。

あらためて言われてみると、

「え、なんでこんなことやってたんだろう?」

なんてことも、なかなか気づけない
ものなんです。

最初は3泊程度だったボランちゅの
沖縄滞在期間は1週間になり、
そして2週間に伸びました。

そして今では、1度行くと1か月ほど滞在。

1つの場所からほぼ出ない変化のない生活
から、年に3、4回、定期的に沖縄で1か月
暮らす生活に切り替えたのです。

普段は、信州上田の実家で暮らしています。

拠点移動生活を始めた当時は東京に在住。

東京〜沖縄〜信州を1か月単位で移動。

「トリプル」と「トリップ」をかけて、
「トリップルライフ」という造語をつくって
ブログを書いたりしてましたね。

旅の効用とは?

文化人類学者の植島啓司氏と
美術評論家、伊藤俊治氏の対談
を収録した本

「共感のレッスン」(集英社)

第11章「旅する身体」の中で旅に
ついて植島氏はこう述べています。

「人間にとって旅することよりも大事な
ことはないかもしれません。」
(P158)

「旅とは身体性の移動によって心が
どれだけ変化するかという一つの実験
みたいなものだと思う。」
(P170)

旅は実際に経験しないと、その価値は
わかりません。

僕たちの日常生活はやることがいっぱい。
スケジュールに支配されています。

「コレを○時までに終わらせたら、
次はアレを今日中にやらなきゃ!」

こなさなければならない予定がぎっしり!

やらなければならないたくさんのことを
見越した上で今の行動を考えますよね。

まず頭が段取りを組み立てて、それに
からだがムリやり付いていく感じ。

あえてスケジュールを詰め込まない
のんびりした旅にでかけてみてください!

普段の忙しい日常とは違う感覚を
得ることができるはずです。

からだが先に移動。頭は後からついて
くるような、そんないつもとは違う
主従逆転したような不思議な感覚。

人はときどきそんな時間を持つために
旅に出るのかもしれませんね!

ボランちゅの【まとめ】!

ボランちゅの好きなジャズピアニスト。
「フェビアン・レザ・パネ」。

彼が作曲した、「竹富島の思い出」
という曲があるんですね。

実はこの曲が、ボランちゅが沖縄に
ハマるきっかけを作ってくれたんです。

今では信じられませんが、この曲を
聴くまでは、旅行にはまったく興味が
なかったんですね。

曲のもとになっている、
沖縄八重山諸島にある竹富島。

「どんなところなんだろう?」

好奇心が芽生えて、ぜひ竹富島に
行ってみたい気持ちになったのです!

その思いは数年後に実現しました。

ボランちゅは、「自分探し」のために
沖縄に行ったわけではありません。

でも結果的に、そのときの自分の
生活を見直すきっかけになったんですね。

自分にとっての心地よい生活とは
どんなものかがわかったのです。

「何か変えなきゃ!」と、忙しい日常生活
を続けながら、頭の中だけで鬱々と考えて
いても現状はなかなか変わりません。

観光ではなく、自分の身を環境の違う場所
に置いてみるという試み。

別の言い方をすると、植島さんが
本で述べているように、実験感覚で
旅に出てみましょう!

「本当の自分」なんていないんです。

幻想に過ぎません。

世界中探しても見つかりませんよ。

でも、見たこともない美しい海や
魚や動物たち、熱帯植物。

海辺に寝転んで観上げる夜空。

まるで無数の穴を針で開けて、そこから
光が漏れてるんじゃないかと錯覚して
しまいそうな、何光年も前に出発した光
がきらめいている星々。

そんな空間と時間に浸っているうちに、
きっと、あなた自分を見直すきっかけを
見つけ出せるはずですよ!

*クイズの答え:

正解は、2)の、2.3日
(2015年 官公庁「旅行・観光消費動向調査」)

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