〜ミナオシ島〜

沖縄のサガリバナ!西表島と宮古島での鑑賞体験

沖縄の集落を歩いていると
必ず目に入ってくるのが
真っ赤なハイビスカス!

道の脇や庭、どこでも
見ることができます。

沖縄を象徴する花として、
商品や船舶などのマークにも
よく使われていますね。

そして、もう一つ沖縄へ行ったら
ぜひ見て欲しい花があります。

「サガリバナ」です!

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ここで【ミナオシ島クイズ】です!

サガリバナは「○○の花」とも呼ばれています
○○に入るのはどんな言葉でしょうか?

3択です!

1)幻
2)天使
3)黄泉

答えは、このページの最後をご覧くださいね

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西表島のサガリバナ体験

僕が最初にサガリバナを見たのは、
初めて西表島に行ったときのことです。

当時はそんな花があるとは
これっぽちも知りませんでした。

無知のまま、面積のほとんどが
ジャングルで占められている
「日本のガラパゴス」とも
称される西表島に到着。

上原港からほど近い高台にあり
だだっ広い芝生の庭から海が眺められる
最高の景色の民宿に宿泊しました。

食堂の壁に「サガリバナ見学ツアー」
というポスターを発見!

「サガリバナ」ってなんだろう?

気になり、宿のスタッフに聞いてみたところ、
早朝、宿の裏手にある森の中でサガリバナの
花が落ちるのを見られるとのこと。

手作りのポスターに貼られている
淡いピンク色をした筆の穂先のような
繊細な花の写真が気になりました。

申し込んでみることにしたのです。

ツアー当日は5時に起床!

6時に集合して数名のゲストと共に
車で山の中に向かいます。

普段、早起きは苦手。

でも沖縄に来ると自然に目が
覚めてしまうから不思議なものですね。

森の入り口で車を降りて、
川沿いに向かって歩き出しました。

しばらくすると案内役のスタッフが
立ち止まり、まだ薄暗い川に向かって
指を差しました。

その方向を見ていると、「ポタッ」と
何かが川面に落ちたのです。

薄いピンク色の糸のように細い花びらが
放射線状に広がっているサガリバナです。

花が咲く最盛期は過ぎているとのこと。

それでも花は次々に落ちて、
名残惜しそうに川を流れて行きます。

サガリバナは一夜だけ咲く花!
翌朝には落ちてしまうのです。

短命と聞くと、成虫になってから
1ヶ月ほどしか生きられない蝉を
思い出しますよね。
(調べてみたら、1週間しか生きられない
というのは俗説のようです)

しかし、サガリバナはもっと短く
一晩限りの命なんですね。

最期に見せる一瞬の美!

夏の打ち上げ花火は、
光の花が咲いたと思ったら
次の瞬間、すぐに漆黒の空間に
吸い込まれて消えてしまいます。

この花の命も儚い。

咲いている時間が極端に凝縮されて
いるからこそ感じることができる!

そんな美しさがあるのかもしれません。

宮古島のサガリバナ体験

毎年沖縄の梅雨明け、6月の下旬に
伊良部島に行っています。

ある年、

「みんなでサガリバナを見に行こう!」

常連になっているハンモックの宿に着くと
南米好きでみんなから「ラテオジ」と
呼ばれる宿主に誘われました。

てっきり伊良部島のどこかに行くのかと
思ったら、宮古島に群生地があるとのこと。

宮古島は伊良部大橋がかかるまでは
フェリーで移動するしか交通手段は
ありませんでした。

気軽に行くことはできなかったのです。

宮古島北部、平良西仲宗根の
添道サガリバナ園に到着。

夜間ライトアップがされています!

寄付金として受付に300円を払って
パンフレットを受けとり中に入りました。

100メートルほどある遊歩道の両脇には
サガリバナの木が並んでいます。

木からは茎が長く垂れ下がり
屈まないと通れないほどの長さのものも。

茎には花が鈴なりに並んで咲いています。

遊歩道には落ちた花が風で吹き寄せられ
ところどころに小さな山をつくっていました。

サガリバナはよく「幻想的」と表現されます。

確かに、その細く繊細な花びらは
ライトに照らされれると
暗闇に浮かび上がって見えます。

その黄泉の国にでも咲いているかのような
姿は「幻想的」という言葉がぴったりくる
かもしれません。

美しいけれど咲いてから一晩で
落ちてしまう花。

人はこの花を見ると、生きていることの
儚さを憂いだり、死に際の美しさに想い
を馳せてしまうかもしれませんね。

そんなことを考えていたら、

ふと、「夢幻」という言葉が浮かびました。

サガリバナを鑑賞するには?

6月下旬から7月上旬にかけて咲くサガリバナ。

沖縄ではどこで見ることができるのか
鑑賞会やツアーをまとめてみました!

・那覇

「サガリバナ観賞会」

那覇市国場
首里崎山町馬場通り
末吉公園内

・本島南部

「内間御殿のサワフジ」
(西原東児童館すぐ横)

沖縄県西原町字嘉手苅

・本島中部

「座喜味のサガリバナ」

沖縄県読谷村座喜味5-7-7

・本島北部

「真喜屋のモーカバナ」

沖縄県名護市真喜屋151

・宮古島

添道サガリバナ群生地

・西表島

西表島ではカヌーやトレッキング
で行くサガリバナツアーが
多数開催されています。

ツアー会社や民宿やホテルが主催。

どこにしたらいいか迷ったら
宿のスタッフに聞いてみましょう!

・石垣島

平久保サガリバナ群落

沖縄と聞くと「南の島でのんびり」、
ダイビングやシュノーケリングなど
「マリンスポーツ」のイメージ。

でも、サガリバナをじっと
見つめるためだけに
行くのだってかまいません。

梅雨明けの沖縄。

一人旅に出かけてみましょう!

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*クイズの答え:正解は、1)の「幻」

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