「石垣島ではどこに泊まるのがいいですか?」
よくこんな相談を受けます。
そんな時は、
「白保に滞在してみたら?」
と助言することにしています。
沖縄旅行の場合、那覇に宿泊して、
美ら海水族館や首里城を観て周るのが定番コース。
次は離島に行ってみたいな!
という場合、1番人気があるのは石垣島。
観光名所の数も多く、石垣島以外の離島へ
往来するためのフェリーや高速船用の港があります。
八重山諸島の交通ハブ島の役割を持ってるんですね。
しかし、波照間島や西表島などに行く目的の人にとっては、
単なる舟に乗るためだけの島と捉えられている傾向も。
そのためか、港のある美崎町周辺に島のホテルや民宿、
ゲストハウスが集中。
経験なく、初めて石垣島に行くとなると、
ほとんどの人が港周辺に泊まることとなります!
ここでは、石垣島を八重山諸島の1つと捉えて
味わってみることを考えてみましょう。
その場合、窓からビルしか見えない市街地の宿ではなく、
昔ながらの民家や海が見渡せるような、
そんな景色に囲まれている宿のほうが
沖縄離島のよさを実感できるもの!
石垣島で観光客が立ち寄る集落は、
メインの美崎町を除くと2つあります。
沖縄の観光パンフレットに必ず写真が載っている
川平湾で有名な「川平」、そして「白保」。
川平は、絶景写真集にもしばしば取り上げられるように
一瞬作り物じゃないかと目を疑うほどの
美しい海が広がっています。
1度は行くべき場所ですね。
しかし、空港から遠いのが難点。
空港から国道と県道を乗り継いで最短経路で
島を横断したとしても、車で40分ほどかかります。
レンタカーがない場合、1日に数本の路線バスに
頼るしかなくなってしまうのが現状。
その点、白保は空港から港まで続く国道390号線沿い。
路線バスの運行も多く、10分程度で着きます。
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ここで【ミナオシ島クイズ】です!
白保には世界的規模のサンゴが繁殖しています
それは何でしょう?
3択です!
1)白サンゴ
2)赤サンゴ
3)青サンゴ
答えは、このページの最後をご覧くださいね
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白保の魅力
白保の魅力を一言で表現すると、
観光地化を免れた素朴さ!
となるでしょうか。
新しい空港建設計画が出来た際、
白保海岸を埋め立てる案が発表されました。
白保は、青サンゴの世界的な生息地。
自然環境を守りたい住民は一斉に反対運動を繰り広げ、
紆余曲折の末、白保海岸部を外させ、
北部の内陸に変更させることに成功!
空港施設建設による自然破壊から守られました。
白保の集落路は、京都の街路と同じような碁盤目状。
特徴的な建物や目立った観光施設が見当たりません。
海岸に沿って変化のない風景が続いています。
最初に白保に着いて散歩したとき、
同じような風景の中で僕は道を迷ってしまい、
宿に戻るのに時間がかかってしまいました。
白保の最大の魅力は、港や繁華街のある美崎町や、
観光バスが乗り付ける川平に比べて観光客が少なく、
海岸沿いや集落の景色をのんびりと眺めながら
散策できるところですね!
では、僕が気に入った白保の観光ポイントを
3つ挙げてみることにしましょう!
白保海岸
白保海岸は干潮時には、ゴツゴツとした
地層状の岩肌が現れます。
岸から50メートルくらいまで
沖の方まで歩くことが可能。
陸にいるのか、海の中なのか?
満潮時には海水が満ちている場所に立っていると
なんだか不思議な感覚に陥るんですね。
陸地面積は潮の満ち引きによって
絶えず変化していることを実感します。
海岸沿いを空港方面にしばらく北上していくと、
徐々に崖が現れてきます。
散策中、何気なくふと目を上げた時のこと。
ハッと気が付くと、崖の上に佇んでいる数匹の
ヤギたちがこちらを見下ろしています。
その時僕は、海でも眺めながら飲もうと、
ビニール袋にオリオンの缶ビールを入れて
ブラブラと持ち歩いていました。
ヤギたちは、それが食べ物とでも思ったのでしょう。
かなり気になっていた模様。
ほぼ直角に立っている岩の上から1匹が強引に
ずり下りて来たかと思うと、ほかのヤギ達も、
なんとか両脚でバランスを取りながら次々と
下りて来るではありませんか!
そして、僕に鼻をつけるように擦り寄って来たのです。
ヤギと戯れるのは初めての経験でした。
白保日曜市
学校と郵便局を除けば、白保集落の散歩中に
観光客が立ち寄れる唯一の公共施設といえるのが、
「白保サンゴ村」です。
ここは、WWFがサンゴ礁保全の取り組みのために、
調査研究のためと写真と資料の展示場を兼ねている施設。
日曜日には、地元の農水産物の売店が並ぶ
「日曜市」を開催!
地元の人たちや観光客で賑わいます。
糸芭蕉の葉に包まれたおにぎりやアーサー汁、
石垣牛スープなど、地元ならではさまざまな
食べ物や野菜が置かれた折りたたみ式の長テーブル。
中央の広場を取り囲むように並ぶんです。
ゲストハウスのメンバーで連れ立って行った時、
みんな各々好きな食べ物を買って来て
ランチパーティを開きましたよ♪
僕は宿で自炊していたので、
安くて新鮮な野菜やアーサーも購入!
カレーやチャーハンの具として
美味しくいただきました。
ばさなり食堂
ゲストハウスのスタッフにすすめられて
行ってみた「ばさなり食堂」。
何だか、カラスの大群でもやって来そうな
怪しげな店名ですよね。
地図を見ても道が途切れています。
街灯がなく真っ暗な小学校の脇の道を
行ったり来たり何本か間違えながら辿り着くと
そこは、テーブルと椅子が整然と並べられた
こざっぱりとした食堂。
残念なのか、よかったというべきか、
店名から想像していた怪しさは
感じられませんでした。
沖縄そばやチャンプルー
壁に貼られたメニューには、
定番の沖縄料理の名前が並んでいます。
パパイヤ・チャンプルーを注文すると、
店を一人で切り盛りしているおばぁは
しばらく間を置いてから、ぶっきら棒に言いました。
「アダン・チャンプルーにしたら?」
「アダン」は、沖縄のビーチで見かける
パイナップルに似た植物。
地元では、葉っぱを使って籠や座布団など
工芸品を作ったりしています。
でも、食用にするなんて聞いたことありません。
食べられるものとは思っていなかったのです。
沖縄の食堂に寄ることは多々あれど、
アダンを使った料理なんて初めて!
長時間煮込んで柔らかくするというアダン。
恐る恐る食べてみると、サクサクとして
竹の子のような食感。
食べ終えたあとに、また味わってみたい
欲求を覚えたのでした!
まとめ
白保には派手な観光施設やおしゃれなお店はありません。
その代わり、新空港建設を免れた
時間によりまったく姿が変わる海岸と
昔ながらの集落の穏やかな様を味わえます。
あなたが悩みや迷いを抱えていたとしても、
ふっと一息つけるような、そんな落ち着いた
時間を与えてくれることでしょう♪
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*クイズの答え:正解は、3番の青サンゴ