沖縄の民宿やゲストハウスでは、
旅人同士の交流が盛んです。
そんなときによく話題に上る島が
あるんですね。
それは、「黒島」です!
黒島は、石垣島から船で30分程度で
行ける八重山諸島の1つ。
「黒島は繰り返し必ず行く島」
「黒島だけは欠かせない」
沖縄が大好きで毎年必ず行く人たち。
そんな沖縄病にかかっている多くの
人たちが賞賛してる離島なんです。
どうも話を聞いて気が付いたことは、
彼女、彼らの中で「黒島」は、たくさんある
沖縄の離島の中でも特別な存在みたい
のようなんですね。
黒島は、ボランちゅが最初に沖縄に
行った時に、竹富島とともに訪れた島。
1度行った切りだったんですね。
そのときの印象は、「何もない島」。
その後は、宮古諸島や慶良間諸島、
本島北部に行くことが増えて、
再度の訪問はなかったんです。
今回、沖縄リピーターたちは
なぜ、黒島に惹かれるのか?
その理由を探りたいと思い、10年振り
に訪れてみることにしました。
ここで【ミナオシ島クイズ】です!
黒島は、人間より牛がたくさんいます。
人の何倍の牛がいるのでしょうか?3択です!
1)約5倍
2)約10倍
3)約20倍
目次
黒島の魅力とは?
黒島はレンタサイクルで周れる島!
黒島には、レンタサイクル店が
2軒あります。
一つは、船を降りて待合所を抜けると
目の前に見える茶色い建物。
カフェを併設している店です。
もう一軒は、仲本海岸方面への道を
少し進むと左手に出てくる、
「まっちゃんおばーのレンタサイクル」。
黒島は、通称
「ハートアイランド」
なんて呼ばれてるんですね。
そう言われると、島の形がそう見えない
こともありません。
そのせいか、この店の手作り看板には
これでもかと、たくさんのハートマークが
飛んでいたりするんです♪
「オバー」と呼ばれる、沖縄のお婆さん
たちは、とっても元気でユニーク!
この店の「まっちゃんおばー」も、
ちょっと目が合ったりすると
すぐに話しかけられたりしますよ。
おばーとの会話をたのしみたい方は、
自転車をここで借りるついでに、
いろいろ話をしてみてくださいね!
のんびり歩いてみるのもおすすめ!
ボランちゅは、まっちゃんおばーとつい
目が合ってしまいました。
が、しかし、今回は歩いて周ると
最初から決めていました。
自転車は借りずに、ちょっと話をして、
店をあとにしました。
この日の気温は27度。
暑かったんですが、歩きましたよ♪
まず目指すは、仲本海岸!
道の周りは、広大な牧草地。
牛を飼うための牧場なんです!
黒島は真っ平らな島。
高低差はほとんどないんですね。
来るとき一緒に船に乗っていた観光客
たちは、先にスイスイ自転車で進んで
行っちゃいました。
歩いていると、ザクザクと足元の落ち葉を
踏む音が聞こえたり、歩道と牧場との境界
の杭の上にカラスのフンが見事に乗っている
のを発見したりするんです。
自転車に乗っていては気がつかない、
見ることがない世界を体験できるんですね♪
しかも自転車のレンタル料金も節約
できちゃうので、一石二鳥なんですね!
ただし、普段あまり歩いていない人に
とってはキツイかもしれませんね。
途中で歩くのがイヤになっちゃうかも?
くれぐれも、歩きに自信のある人だけに
しておいてくださいね。
プズマリ
仲本海岸へ行く途中に、「プズマリ」と
書かれた看板を見つけました。
石灰岩がこんもり盛られた小さな山。
説明書きによると、琉球王府時代に
使われていた遠見台。
黒島で1番高い場所だったそうです。
高いといっても見た感じ5メートル程度。
海抜4メートル程度の平らな島ですから、
そんなに違わないですよね。
その先は海岸になっています。
石灰岩が固まった岩になっていて、
座って海を眺めるのには絶好のスポット!
僕が行ったときには、背の高いスラッと
した女性がずっと海を見つめていましたよ。
ミナオシ島としては、ピッタリの場所ですね♪
仲本海岸
干潮時には、絶好のシュノーケリング
ポイントになる仲本海岸。
昼間は、濃いめの青と水色の綺麗な
グラデーションの海が広がっていました。
ここには立派な東屋があります。
ボランちゅはちょうどお昼の時刻に到着。
ここで石垣港の売店で買ったおにぎりを
食べながら、海を眺めることにしました!
反対側の席には、夫婦か恋人か
わかりませんが、とにかくカップルが
いました。
お互い別々にスマホを眺めたりして
いたんですね。
せっかく沖縄に来たんだから、ゆっくり
海でも眺めればいいのに!
そんな余計なことを考えながら
ちょっと話しかけてみました。
2人は大阪から来ていました。
黒島には毎年、1週間程度滞在。
何年もずっと同じ宿に泊まっている
そうなんですよ。
今回はもう毎年やっていることは
すべてやってしまったので、
のんびりしているとのことでした。
スマホを眺めていたのは、
宿にネット環境がなくて、wi-fiが
飛んでいるここまで電波を拾いに
来ていたんだそうです。
正真正銘、黒島ファンのカップルに遭遇!
ほかの島は眼中になく、
黒島一筋だそうです。
とにかくのんびりできるのが、この島を
気に入ってる理由とのことでした。
ボランちゅの【まとめ】!
10年前に来たときは、単になんにもない
島だなぁ。。としか思わなかったんです。
それが、今回改めて訪れてみたら、黒島
のよさがわかったような気がしました!
「あの、なんにもなさ!」
実はそれがとても魅力的なことなん
だってことに気が付いたんですね。
観光地は人気が出ると、どこも似た
ような風景に変わってしまいます。
都会風のレストランやカフェ、商品が
溢れた土産物屋、大勢の観光客・・・。
そして、せっかくの素敵な景色を遮る
ように、駐車場にはたくさんの車の列。
これら観光地で見る当たり前の風景が、
黒島には見当たらないんです!
あるのは、牧草地と住民よりはるかに
数の多い牛。それと、民家といくつかの
民宿が集まっている集落だけ。
都会の喧騒や人間関係に疲れた人たち
がやってきてのんびり、「ボケッ」とできる島。
観光化が進んでいる沖縄の離島が多い中、
10年経っても変わらず時の流れがゆっくりと
感じられる島。
黒島はそんなところなんです。
*クイズの答え:2)約10倍
人口 220人(2016年7月末統計)
肉用牛頭数 2,489頭(2014年12月末統計)